次は中日。こちらは反対に、打線の安定感が持ち味だ。平田(OPS=0.907)、ビシエド(同0.874)、ナニータ(同0.771)のクリーンアップに、福田(同0.870)の台頭で、切れ目のない打線が完成した。唯一の不安材料だったビシエドのスランプも、7月には復調の兆しが見え、後半戦への好材料と言えるだろう。

 一方、ヤクルトと阪神はどうか?「どちらも投手陣に不安があります。特にヤクルトのWHIPは格段に悪い。打撃の数値は他球団に引けを取りませんが、ヤクルトは山田が一人で平均値を上げているだけで、打線がつながっていないんです。阪神もメンバーが固定せず、打線のつながりがないのが痛い」(ベテラン記者)

 この状況では、どちらもAクラスに食い込むのは難しいかもしれない。以上のことから、仮に広島、DeNA、中日がCSに進出した際の短期決戦の行方も占ってみたい。「CS慣れしていない広島は不利になる可能性もありますね。ファーストステージで勢いをつけたDeNAが若さで突っ走ることや、CS常連だった落合時代を知るベテランコーチ陣の多い中日が巧みに勝ち抜くことも、十分考えられます」(スポーツ紙デスク) 両リーグとも今のままでは終わらない。「大混戦」や「下克上」がきっと起こるペナントレース後半戦が楽しみだ。

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