「小池氏は、日本の首都・東京のトップとして、各国首脳と外交するでしょう。たとえば、アメリカの大統領選でヒラリー氏が勝てば、小池氏と会う機会もある。その席で、日米安全保障問題について意見を交換するような事態になれば、稲田氏の出る幕はなくなります」(鈴木氏) かくして、並み居る敵を血祭りに上げた小池氏は、官邸にも攻め入るという。

「敵は、菅義偉官房長官。彼は選挙期間中、“小池氏に都政を任せられない”とハッキリ批判していますし、彼女が自民党役員や閣僚などの要職につけず、干されていたのは、菅氏のせいだとも囁かれているほど。一方、二階俊博幹事長は、野党時代(新進党、自由党、保守党)から小池氏とツーカーの仲。二階氏にとって当面のライバルは、官邸の実権を握る菅氏ですから、あうん阿吽の呼吸で包囲網を狭めていくでしょう」(議員秘書)

 首都の女帝が狙うのは、都政の改革か、それとも怨敵への報復のみか。元社会党埼玉県議で評論家の小沢遼子氏が言う。「都政では今、多くの問題が浮上しています。これらに対し、白黒つけた結果を出せば、これまでのタレント然とした名前だけの知事と違い、実務型の知事として小池さんは評価されるでしょう。私自身も一都民として豊洲問題、そして小池知事の動向に注目し、同時に期待しています」

 行く末は、いかに。

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