「渡米したジョンに、薬物を教えたのはディランだといわれています。個性の強い2人は後に反目。ディランはジョージ・ハリスンとの親交を深めることになりました」(音楽誌記者)

 75年に行った『ローリング・サンダー・レビュー』では顔を白塗りにして登場し、ファンを驚かせた。97年に心臓発作で倒れたときは「もうすぐエルヴィスに会えると本気で思った」と人を食った発言。親日家のディランは78年以来、今年を含めて8回も来日公演を行っているが、「近年はギターを持たず、ピアノを弾きながら歌ってます。彼ほどの大御所になるとヒット曲を並べるのが常ですが、ライブは新曲中心。代表曲もアレンジを変えているので、ちょっと聴いただけでは分からないほどです」(前出の編集者)

 ノーベル賞受賞決定後、沈黙を続けているが、過去にはグラミー賞やピュリッツアー賞を受け取っている。「賞をもらうのは嫌いじゃないので、沈黙はディラン流の演出かも。ああ見えて食えないジイサンですからね(笑)」(前出の富澤氏)

 代表曲『ライク・ア・ローリングストーン』のように、今も転がり続けているボブ・ディラン。ノーベル賞授賞式の12月10日、はたして姿を見せるのか。目が離せない

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