現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第36回 どうやっても当たらない台VSパチプロ「勝つのはどっちだ!?」

 毎年恒例の「全国パチンコファン感謝デー」。大昔に1等のテレビが当たって以来、ヤクルトはおろか粗品すらもらえぬまま10数年たってしまった……ポンコツパチプロのアンドレです。

 こないだ飲み会の帰りにホールへ寄ってみたら、今年の個人的名機ナンバーワンの一発台『CR天下一閃』を発見。釘を見ると目を疑うほどに甘い。“一発台”とは液晶もデジタルもなく、予告演出やリーチすらありません。この台は、狭い入り口に玉を飛び込ませて、その玉が関門をくぐり抜け、大当たり穴に入れば4千発が一気に出ます。『天下一閃』なら閉店10分前からでも勝負できるので、迷わず着席しました。

 ところがお金を入れる前に盤面を見てア然。大当たり穴がついているクルーン役モノ部分が大きく手前に傾いていたのです。この台は奥側に傾いていると大当たり穴にグーンと入りやすいんですが、手前に傾いているとハズレ穴に吸い込まれやすくなって、勝率がダウンしてしまうのです。

 パチンコ台に傾斜をつけて設置することで玉の動きを調整する、いわゆる「ネカセ」というヤツですが、これほどの強烈な傾きは初めて見ました。おそらく甘釘でガンガン回る代わりに、クルーン役モノで大当たりを鉄壁ガード。こんな台は本来なら打たずに立ち去るところですが、逆に興味がわいてきて打ってみることに。

 結果は、5千円使って狭い入り口を抜けたのは5発。この台は、5千円で3発抜ければ平均点なので、釘はかなり優秀です。しかし、クルーン役モノにたどり着いた後がヒドすぎる。普通、クルーンに入った玉は、役モノ中央にある回転棒に当たってクルクル回りながら、当たり穴(あるいはハズレ穴)に飛び込みます。

 しかしこの台で、クルーン役モノに到達した玉は、クルーンの上でクルクルと回ることなく、ノーアクションでハズレ穴へそのまま直行。玉が棒に一度も触れないなんてありえません。これじゃ当たるわけがない。ちょっとボッタクリすぎます(笑)。

 それでも『天下一閃』マニアとしては貴重な体験ができたと思って家路につきましたが、どうしても忘れられない一発台との死闘を思い出しました。20年前に一世を風靡した『ミサイル7-7-6D』(大同、現Bisty)です。

 3つ穴クルーンの真ん中穴に入れば大当たりというシンプルさで、当時のパチンカーをトリコにした一発台です。大当たり確率は見た目の通り3分の1で、普通は3千円に1発のペースで玉が飛び込みます。そして大当たりすれば1万円ゲット。

 あるホールにこの『ミサイル』が10台設置されていましたが、その中にどうにも気になる1台がありました。他の台は賑わっているのに、この台だけは常に空席。過去の大当たり履歴はひたすらゼロが並んでいます。

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