スタート地点から最初のコーナーまで約500メートルもある大井の2000メートルは、内外の有利、不利は、それほど感じません。ただ、ポジションを取りやすいというのは、どの馬、どの騎手にとっても同じ条件です。その中で、思い描く最高のポジションを確保するために、騎手は激しい駆け引きをしています。

 この16年最後の大一番で僕のパートナーを務めてくれるのは……そうです、アウォーディーです。前走、G1「チャンピオンズカップ」では、最後の最後に後方から飛んできたサウンドトゥルーに脚元をすくわれ、無念の2着。デビューから無傷の7連勝で一気にトップの座に駆け上がりたい……という思いは打ち砕かれましたが、一年を最高の結果で締めくくり、そのままの勢いで、2017年に繋げたいと思います。

 1月5日に始まるG3「京都金杯」のパートナーは、今年のクラシックをともに戦ったエアスピネル。皐月賞4着。日本ダービー4着。菊花賞3着……同世代の強烈なライバルとの差を詰めることができませんでしたが、年が明けて4歳。ここからがまた新しいスタートです。

 やれるはずではなく、やってもらわないと困る――エアスピネルでスタートダッシュを決めて、一気に突っ走りたいと思います。

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