大久保「それ、“捨てアド”だね。いつでも捨てられる適当なアドレス。怪しさ全開」

ゆま「はい。さすがの私もこの人、怪しいと思って、こっちの連絡先は教えず、メアドだけもらっておきました。もちろん、連絡は一切していませんけど」

大久保「いやあ、とはいえゆまちゃん危ないわ。“今のうちに遊んだほうがいい”なんて言ったけど、撤回。もっと慎重に生きて(笑)」

ゆま「ええ~!? 痛い目に遭っちゃいますか?」

大久保「そうね~」

ゆま「大久保さんも、過去に痛い目に遭っていますか?」

大久保「私の場合、定期的につきあう人には50万円は貸しているからね」

ゆま「え? 貢いじゃうんですか?」

大久保「そう。でもね、自分で限度額を決めていて、どんな理由があっても50万円までしか貸さないの」

ゆま「50万円でもすごいけど……男の人は、なんて言って、お金を借りに来るんですか?」

大久保「まあ、実家の親が病気になって……というパターンが多いけど、“100万円を道で落とした”というバカもいたね(笑)」

ゆま「信じらんない! もちろん、信じてないですよね」

大久保「もちろん。嘘だと分かっているんだけど、そこはまあ、女の優しさ。ただ、100万は限度額オーバーだから“実際、いくらあれば、なんとかなるの?”と聞いたら、“20万”と言うから、“じゃあ、間を取って50万貸すから”と言ってあげたわ」

ゆま「いやいや(笑)。なんですか、それ。多めに貸しているじゃないですか」

大久保「それはまあ、交渉術よ」

ゆま「損する交渉術のような……ちなみに、貸したお金は……」

大久保「返ってくるわけないでしょ。そんなことは百も承知で貸しているの」

ゆま「すごい」

大久保「ほんと、世の中には2種類の女がいるよね。ずっと男性に奢られて一生を終える人と、男性にお金を渡し続ける人と……」

ゆま「大久保さんもかなり尽くしちゃうほうですね」

大久保「だめんずばかりが寄ってくるわね。ゆまちゃんも、そっちでしょ?」

ゆま「そうなんです。一見、ミステリアスな男性に惹かれるんですけど、そういう人はだいたい、だめんず」

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