大久保「分かる。飲んでいても、あんまりしゃべらなくて、ちょっと謎めいているタイプでしょ」
ゆま「はい。消極的な恥ずかしがり屋に思えて、かまってあげたくなるんです」
大久保「でも、そういう人は結局、何にも考えていないだけで、無口なのも単にボキャブラリーが少ないだけなんだよね」
ゆま「アハハ。あと、大きな夢を語りたがります。弁護士になりたい、とか」
大久保「いるいる。私なんて、パイロットになりたいと言っていた男性とつきあっていて、“パイロットになれた”とまで言ったの」
ゆま「本当に?」
大久保「そしたら数日後、“急に(パイロットに)なれなくなった”と言ってきて、理由を聞いたら、“視力検査に引っかかった”と……。おいおい、それって、もっと前の段階に判明する話だろって(笑)」
ゆま「アハハ。さすが大久保さん、恋バナのエピソードも面白いですねー。もともとOLだったことも関係ありますか?」
大久保「そうね。OLは楽しかったよ。もちろん、社内の人間関係が良いことが前提だけど、私がOLしていた頃は景気も良くて、仕事終わりに上司が焼き肉に誘ってくれたりして、ちょっと恋心も抱いたり……」
ゆま「いいな、いいな~。オフィスラブとかも?」
大久保「いっぱいあるよ。酔って同僚とキスとかもしていたし。やっぱりOLは片手間で、一生続けるつもりはなかったから、遊びやすかったんだろうね」
ゆま「私もOLしたい」
大久保「ゆまちゃんはOLできるの? ゆまちゃんのOLのイメージって、お茶を汲んでコピーを取ってという古いヤツでしょ」
ゆま「は、はい(笑)。パソコンは最近、覚え始めましたけど」
大久保「そう? まあ、パソコンができるなら、なんとかなるのかなあ」
ゆま「実際、病気から復帰したあと、一般職で働くことも考えたんですけどね。ただ、やっぱり男の人のいる職場は極力避けたいって気持ちはありましたね」
大久保「どうして?」
ゆま「ずっと男性を対象にした仕事をしてきたというのがあって……」