パチンコメーカーが、中途半端な出玉爆発力にこだわるより、打つこと自体が楽しいと思える機種を作ろうとする流れです。たとえば、昨年登場した一発台の『CR天下一閃』はその代表でしょう。以前にここでも紹介した、ちょっと異端のパチンコ台ですが、デジパチが不振だからこそ注目されたのかもしれません。

 そんな中、わしが首を長くして待っていた「救世主機種」の導入がついに始まりました。『スーパー海物語』甘デジ版の元祖、通称「白海」が復活したのです!

CRAスーパー海物語(三洋)
CRAスーパー海物語(三洋)
◆大当たり確率:約1/89.8
   →ST時:約1/8.9
◆ST突入率:100%(5回転)

『海物語』シリーズの甘デジ版は、パチンコファンなら誰しも一度くらいは打ったことがあると思いますが、わしの個人的評価では初代がやっぱりナンバーワン。最も長く稼げた機種です。この機種は、その初代のスペックをほぼ完全再現していて、さらには初代になかった15ラウンド出玉(約1200発)が追加されました。確率的には朝から晩まで打って1回引けるかどうか程度なのでオマケ要素ですが、夢はないよりあったほうがイイ。

 通常時、ST(回転数制限の確変)中とも、従来の甘デジ版『海物語』より当たりやすい確率なのが最大の魅力。5連10連はそうそうできませんが、ハマリが小さくすむのはやっぱり楽しい。パチンコは「とにかく当たってナンボ」と思う人にぜひオススメしたいのです。

 わしは直営店に先行導入された『白海』を、開店から閉店までの終日勝負で、2日連続打ってみました。待ち望んでいた機種でもあり、本気度全開で打ち込んで、2日間の収支合計は約8千円勝ち(笑)。「それでもプロなの!?」と思われそうですが、2日ともかなりのヒキ負け展開で、他の甘デジだったらおそらくボロ負け。それでも勝てたわけですから、かなり“甘い”といえます。

 一撃出玉爆発の可能性は薄くても、堅実さでは現行デジパチの中で屈指の実力。1日じっくり遊べて、しかも安定した勝ちが見込めるなんて、パチンコファンにもプロにもウレシイですのう。一発告知の“キュイン”や保留先読み演出などはありませんが、むしろそれが長時間飽きずに楽しめる「スルメパチンコ」の真骨頂だと、わしは思います。

 投資が少なくすむのに粘ればキッチリ勝てる、実にありがたい存在の甘デジ『CRAスーパー海物語』。これを今後の主軸にすえたいのがわしの正直な本音です。設置はそこそこ多そうなので、みなさんも優秀なホールを見つけて確実な勝利をモノにしてください♪

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