――いいタイミングで、キャスティングされたんですね。演じるうえで心がけたことはありますか?

橋本 愛人としての余裕がある感じですかね? どっしりと構えた感じは、出せたと思います(笑)。“男は私の思いどおりに動くのよ”みたいな(笑)。Mっぽく見えるけど、本質はSキャラというのも意識しました。

――役とはいえ、そんな色っぽい女性がいたら、現場の男性陣はソワソワしちゃったんじゃないですか?

橋本 小林監督がそんなことをおっしゃっていましたが……。でも、そうなのかなぁ~。あっ、でもカメラマンの方がしきりに“すごくいいよ~”みたいに声をかけてくれたり、話しかけてくれましたね。

――そのカメラマンさんの気持ちが痛いほど分かります(笑)。ただ、劇中では、見ているこちらがハラハラするシーンの連続でした。特に桑原に髪をつかまれて殴り倒されてしまうシーンは驚きました。あのシーンの撮影に臨むとき、どういう気持ちでしたか?

橋本 実はあんまり大変じゃなかったんです(笑)。女性に暴力をふるうシーンって、俳優さんは遠慮しちゃう方もいらっしゃると思ったんですね。だから、“もう痛みとかどうでもいいから、とにかく(髪を)引っ張っちゃってください。全然、遠慮とかいりません”と佐々木さんには伝えました。でも、ああいうシーンは、たぶん初めてじゃないかな。

――まさに、体当たりの演技でしたね。そう、“初めて”といえば、昨年11月に行われたイベントで“結婚したいので、婚活を本格的に始めようと思います”と宣言されていました。

橋本 結婚願望はあるので、言葉に出していれば、いつか叶うのかなって。子どもも産みたいですしね。でも、現実は全然ですね(汗)。今は相手がいるわけでもないですし、あまり出会いもないですし……。だから、電撃婚なんかもいいんじゃないかなって思う今日この頃です(笑)。

――そういうのもありですね。結婚相手の月収は、100万円ぐらいがいいと話されていましたが、なかなかハードルが高い気が……。

橋本 そうですよね~。実は、あのイベントで、最初は“何も求めません”って話していたんです。そうしたら、司会の方や一緒に出席されたテリー伊藤さんに“本当ですか!?”って訊かれたので“じゃあ、言っていいんですか”って、つい口に出ちゃったんです(笑)。

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