そんな時期に、東北地方のホールに実戦取材で何度かお邪魔しました。すると、ホール全体の客つきは良いのに、『北斗無双』のシマにお客さんが少ないんです。しかもこの光景は一店舗だけの話ではなく、複数の店舗で目にしました。これは衝撃でしたね。首都圏では『北斗無双』が圧倒的な一番人気だったので、信じられませんでした。

 何人かのお客さんから話を聞いてみましたが、ふだんからそんな調子なのだそうで……。どうもその地域にはのんびりしている方が多く、ハイリスクハイリターンな機種はあまり好まれないのだとか。なので、通常大当たりでもドル箱1つ分の出玉が獲得できる『海物語』シリーズを好きな人が多いとのことでした。確かに『海』シリーズのシマは、当時の最新機種だった『スーパー海物語IN沖縄4』はもちろん、その頃首都圏では稼働が落ちてきていた『スーパー海物語IN JAPAN』にも、ビッシリとお客さんが座っていましたね。

 同じ東北でも、漁港がある漁師町のホールでは、逆に『北斗無双』や『牙狼』が人気なんだとか。そこは『海物語』じゃないんですね(笑)。魚は毎日嫌というほど見ているからかな? お客さんの話では、どうやら漁師さんは血気盛んな勝負師タイプが多いから、大勝ちを狙いやすい機種が人気らしいです。人気機種に地域性があるなんて、面白いですよね~。

 あとは何といっても、低貸コーナーのにぎわい方ですね。これはどこの地域が特別すごいという話ではなく、全体的に都市部よりも郊外のほうが、1円パチンコをはじめとした低貸コーナーにお客さんが多いです。しかもその多さが圧倒的! 4円パチンコのシマはガラガラなのに、1パチは連日満員御礼。空き台を探すのに一苦労なんてホールもよく見かけます。

 ふだん東京近郊で生活しているとあまりピンとこないんですが、実はホール全体に占めるシェアは、今や4円パチンコよりも低貸パチンコのほうが多いんですよね。これは各地のホール状況を見ると納得です。以前は「1パチで勝つ」なんて不可能だと思っていましたが、近年の低貸コーナーの勢いを目の当たりにすると、もしかして活路が見い出せるんじゃないかな、なんて感じたりしますね。

 人気機種が変われば、ホールの力の入れ具合も変わります。その土地ごとのパチンコ事情を知れば、狙い目の台が分かるかもしれませんね。今回は東日本のパチンコ事情がメインでしたが、西日本もきっとそれぞれの地域性が濃いんだろうなぁ。皆さんもたまには気分転換に旅打ちをして、いろんな地域ならではのパチンコを体験してみてくださいね。

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