それは「ヘソスタートの払い戻し賞球」です。ヘソに玉が入ったとき、戻ってくる玉の数のことです。以前は3個以下の払い戻しが主流でしたが、新基準機では必ず4個以上でなければなりません。

 払い戻し個数が増えるのは単にありがたいだけではなく、そこに勝ち負けを大きく左右する秘密が隠れています。それは「回る台ほど、良く回る」です。当たり前すぎて“何言ってんの?”と怒られそうですが、新基準機って妙に“回りムラ”が激しくなったような気がしませんか? それは気のせいではなく、理屈に合った“ミステリー現象”なのです。

 たくさんヘソに入るほど、返ってくる玉は増える。するとその玉の分、さらに多く回すことができます。回らない場合は、玉が返ってこないので、もっと回らなくなる悪循環に陥ります。これが回りムラの正体です。先ほど新基準機は安定感が増したと書きましたが、デジタル回転率の差はむしろ大きくなってしまいました。

 しかし、ここにチャンスが潜んでいるのです。ほんのわずかな工夫で収支を激変させられるテクニックをご紹介しましょう。玉がワープルートを通過したり、液晶手前のステージに乗ったら手を離す。あるいは保留を満タンにせず、4個保留の台ならば3個目が点灯しそうになったら手を離す。これだけです。

 前回取り上げた『CRAスーパー海物語』を例にすれば、打ちっぱなしだと1000円で20回転にも届かない台が、上で書いたように丁寧に打つだけで、急に30回転近く回ったりします。

 秘密というわりにショボイというか、地味で面倒くさいテクニックですが、新基準機においては効果絶大。単発大当たり1回分程度の手持ち出玉でも、追加投資ナシで次の大当たりを狙えるほど回せるようになりますし、遊べる時間は今までよりずっと長くなるはずです。

 大当たりしやすい甘デジであれば、このテクニックはより威力を増します。投資金額がハッキリと減るからです。本当に地味な小技ですが、誰にでもできて専門知識も不要。その効果は実際に試してみると歴然です。そして長く試すほど、違いが収支に表れます。

 現在のパチプロは、もはや「セコさのテクニック」を競い合っているといっても良いほど(笑)。言い換えれば誰でもプロレベルどころか、パチプロ以上に勝てるチャンスがある。それがこれからの「新基準機」なのです!

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