趣味のマグロ釣りは、プロ顔負けで、一昨年5月には自己最高となる361キロの大物を上げたことも。前述の本誌インタビューの際も、話題がマグロ釣りになると、少年のように目を輝かせて語っている。

「一応僕は、日本中で松方弘樹と名前が通ってるじゃないですか。だから、マグロの名人に“船に乗せてよ”ってお願いすると、乗せてくれるんです。普通の人なら断られますよ。だって技術を盗まれちゃうから。でも僕は、そういう名人たちの仕掛けなど、全部見て、頭に入ってます(笑)」

 研鑽を積んだ結果、晩年には、「釣りの大会をやったら、漁師さんのほうから聞きにきますよ。僕、釣りの世界では、神様みたいなもんなんです(笑)」という腕前になったとか。

 なお、これまで役者を続けてこられた理由は、「美味しい物食って、洋モク吸って、洋酒飲んで、外車に乗って、いい家に住みたい。それぐらいですよ。モチベーションは」

 大スターなのに、本誌記者にも気さくで謙虚に接してくれる人だった。心から冥福を祈りたい。

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