パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第51回「負けにくいを考える」

 攻撃は最大の防御なり。そんな勇敢な言葉がありますが、年始から謎の不調でボコボコにされている僕のように、スランプ真っただ中ではすんなり受け入れられるハズがないわけです。生粋の特攻型パチスロ打ちである僕でも、実らぬ「攻め」に心が折れることがあります。そんなときだからこそ、今日は「守り」について考えてみましょう。

「負けにくい台」とは、どんな台か?

 負けないってことは勝てるってことだから、それそのまま勝ちやすいってことじゃないのと、そう思われる方もいらっしゃるかと思うんですが、パチスロ相手じゃ、ちょっと違うんですね。

「負けにくい」にも種類がありまして、勝率は低めでも大きな額を負けにくいのか。それとも、勝率が高めでそもそも負けにくいのか。後者がありゃそれが一番なわけですが、そいつは誰もが喉から手を出して欲しがる高設定台やら、もうすぐ当たりが転がってくる天井ゲーム数間際の台なわけで、それがねぇから苦労するわけです。

 こんなとき、ありませんか。人を待ったり、もうちょっと打ちたかったり、そこまで出なくてもいいから、最悪でもあんまり負けずにすませたい。そんなときにどんな台を打てばいいのか。時間と投資上限に余裕のない状況となるでしょうから、基本はボーナスだけで出玉を増やす「ノーマルタイプ」が妥当。では、そこからさらに先を考えていきましょう。

 まず思いつくのが「ペイアウト」。高設定ほど高くなる、勝ちやすさの度合いです。これの最低設定「設定1」での数値を考慮する。現行機種であれば、『クランキーセレブレーション』(アクロス)の「101.10%」(目押し等すべて完璧にこなした場合)がトップでしょうか。

 次に「当たりやすさ」。ボーナスの出現率の高さ、です。こちらも『クランキーセレブレーション』は、設定1で「1/135.10」と破格。膨大な設置台数を誇る『ニューアイムジャグラーEX』(北電子)だと、設定1は1/176.17」ですが、『ジャグラー』には『クランキー』よりも「高設定が入りやすい」というアドバンテージがあります。最高設定の設定6が投入される頻度で比べれば、それはまさに雲泥の差。なので、店の状況にもよりますが、機種でいえばこのへんが「当たりやすい」といわれる部類じゃないでしょうか。

 これで終わりかといったら、もう1つ考慮すべき要素があります。

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