こうした考え方をすることが習慣づいているからこそ、さまざまなビジネスアイデアが生まれやすくなり、彼らの元に、さらなる富が舞い込むというのだ。まずは、考え方を変えることが大富豪への第一歩。<使うより稼ぐことを考える>ことからスタートするのがいいだろう。もちろん、稼ぐことだけでなく、お金をどう使うかについても、彼らには共通した哲学があるという。

「<面倒くさいこと、やりたくないことは、お金で解決してしまう>んです。我々、執事の存在が最たる例ですが、面倒なことは人に任せて、その分、自分が楽しめて、お金を稼げることに集中されます。引っ越しや確定申告、家事や掃除といった、やろうと思えば自分でもできる面倒なことってありますよね。確かに、自分でやればコストはかかりませんが、思った以上に時間がかかり、その間、仕事がストップしてしまいます。それならば、専門のサービスを利用して、その時間を稼ぐことにあて、自分の価値を高めるために使うべきなんです」

 時間の過ごし方も、とても学ぶべき点が多い。「<朝の4時くらいから活動している>という人が、圧倒的に多いです。朝は誰にも邪魔されずに、自分のやりたいことができるため、仕事の効率が上がります。そして、お昼には仕事を終わらせてしまう。それからは、遊びに没頭されたり、会いたい人に会いに行ったりと、楽しい時間を過ごされます」 その根本にあるのは、無駄な時間を過ごすのが嫌だという強い思いのようだ。

「10分単位でスケジュールを切り、<会議は10分で終わらせる>方も多くいらっしゃいます。報告と課題の確認は、本来、それで十分事足りるので、それ以上はムダだとお考えです。一方、<何かを集中して行うときは、90分単位>を意識されている方が多くいらっしゃいますね」 大学などの授業時間が90分であることでも分かるように、人の集中力が持続し、価値のある充実した時間が過ごせる最長単位が90分ともいわれており、とても理にかなっている。

「居酒屋のコースメニューは、だいたい2時間単位ですが、最後のほうはだれてくることが多くないでしょうか? “もう少し飲みたいな”と思う90分で切り上げるのがいいでしょう。確実に次につながるでしょうし、二次会へと場所を移したとしても、いいインターバルになるはずです」

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