1パチ好きの人からもっとも多く耳にするのは、大量出玉をゲットした後に「これが4円だったらなぁ……」というセリフです。その気持ちはとても分かります。

 ただ1パチを打つメリットは、投資金額が少なく済む点。つまり、負けた場合にのみ、得をします。5000円負けだった場合、4パチなら2万円負けだったな、と。「負けたら喜べ」とはおかしな理屈ですが、そもそも1パチは4パチより釘が渋い。勝率で劣るのが前提条件なので、打った後ではなく、打つ前にあらかじめ気持ちを切り替えておくのが大事なのです。

 もう一つのメリットは同じお金で長く遊べる点。1パチ最大の存在意義はこれです。勝ち負けはさておき、パチンコを打ちたくてたまらないときこそが、1パチの出番。いかに少ない金額で「あぁ、楽しかった!」と言えるかどうか。

 それでは、これらのメリットをより生かす打ち方を考えてみましょう。

 まず、絶対条件は「貯玉ができるホール」を選ぶこと。1パチは換金できない“端玉”が多くなるのがネックとなります。中途半端な玉はキッチリ貯めましょう。ちなみに、「貯玉&貯玉での再プレイあり」のホールは、釘が渋めなことがほとんど。でも現金投資が少なく済むので、短時間でも毎日打ちたい人向けです。「貯玉あり・貯玉での再プレイなし」の店は、釘が良い傾向があるので、週末に長時間粘って遊びたい人向けとなります。

 各台に出玉の計数機が設置されているホールでは、「乗り入れシステム」が急増しています。会員カードを作るだけで、カードに保管した出玉を1パチと4パチのどちらでも使えるスグレモノです。1パチで増やした玉を元手に、4パチのガチ勝負を挑む。あるいは、4パチでの単発ショボ出玉を、1パチで4倍にして使うこともできます。

 4パチとは違い、1パチではホール同士の競争原理が活発になっているのも注目です。1パチの台数を増やす、最新機種を1パチコーナーに導入するなど、各店がいろいろな差別化を図っていますが、ライバル店に勝つには「釘を甘くする」のが最終手段。つまり、「狭い範囲に1パチ繁盛店が密集している地域」は、かなりアツい!

 1パチが発展するほど、パチプロの居場所はなくなってしまうけど、楽しく遊ぶのが大衆娯楽の原点。わしもたまには打ってみるかな~。

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