「ジャック・ル・マロワ賞(仏G1)で、ウェイオブライトという3歳馬に乗ってほしいのだけど、お願いできますか?」 一瞬、何のことだか分からずにポカンとし、次の瞬間、僕は驚愕の声を上げていました。

 日本馬でもない、日本人オーナーでもない陣営から騎乗依頼をいただくのは、これが初めて。まさか、そんなことがあるとは夢にも思わなかったです。

 結果は、ゴール前で見せ場は作れたものの、優勝したドバイミレニアムから離されること3馬身差の4着。ムーラン・ド・ロンシャン賞、モーリス・ド・ゲスト賞に続く3個目の勲章はなりませんでしたが、いただいたこのオファーは大きな自信になりました。

 騎乗依頼をいただいたときは、“ありがとうございます”と心の中でつぶやき、レース前には、“今日はよろしくお願いします”と頭を下げる――いつも、どんなレースでも、しっかりと想いを込めて。G1レースだろうと、未勝利戦だろうと、その気持ちは同じです。

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