そして、「チーズ転がし祭り」と同じく、2007年に参加した「鳥人祭り」での宮川の勇姿も忘れられない。メキシコのトトナカ族が開催する「鳥人祭り」は、なんと地上35メートルの鉄柱が舞台。この鉄柱を命綱なしで登り切り、てっぺんからロープ1本で「逆さつりになって地上に降りる」という超危険なお祭りだ。それまで頂上にたどり着いた外国人は皆無だったが、宮川は参加を決意。練習を積み重ねて、見事にこの挑戦を成功させる。すると、翌日の地元紙が一面で、宮川の活躍をたたえる記事を掲載。ちなみに宮川は「鳥人祭り」に挑む前に、母と妻宛てに遺書を書いていたと明かしている。

 また“お祭り男”は、挑戦失敗でもしっかりと伝説を残している。2012年に放送されたオーストラリアの「乳牛祭り」は、いまだにお祭り男の“神回”として語り草になっている。「乳牛祭り」とは、コース途中に用意された牛乳1リットルを二本一気飲みしながら400メートルを走るという過酷な競技。これに参加した宮川は、牛乳を勢いよく飲み干したものの、吐き気で足取りがフラフラに。それでも我慢しながらなんとか走り出したが、結局勢い良く牛乳を“リバース”してしまう。

 その際、嘔吐シーンは編集でキラキラとした謎の光で加工され、これが大きな話題に。『イッテQ!』のご意見番、出川哲朗(53)をして「テレビ界の革命」と言わしめたほどの“伝説映像”だった。

 今年で放送開始から10周年を迎えた『イッテQ!』。今でも「宮川大輔のお祭り男」シリーズは、およそ月に1回のペースで放送中だ。これからもケガをしない程度に、「新たな伝説と爆笑」をお茶の間に届けてほしいものだ。

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