アドマイヤベガは、この年の菊花賞(6着)を最後に、ケガのため引退を余儀なくされましたが、もし、もしも、スペシャルウィークと同じレースで走ることになっていたら……どっちのダービー馬に乗ることになったのか……ものすごく困ったことになっていたと思います(苦笑)。
今年、6度目の戴冠を狙う僕のパートナーは、ダンビュライト。12番人気だった皐月賞では、あわやのシーンを演出。“あそこまで行ったら勝ちたかったなぁ”と、心の底から思わせてくれた底力のある馬です。
こうすれば勝てる――競馬に方程式はありません。ギリギリまで感性を研ぎ澄まし、レースを支配したものだけに与えられる歓喜の輪……。どんなドラマが待っているのか、その目で確かめてください。東京競馬場でお会いしましょう!
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