安倍内閣、起死回生の一手は「官房長官に小泉進次郎」!?の画像
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 支持率急落が都議選惨敗という形になって現れた自民党。挽回するには政界スターの手を借りるしかない!?

 自民党の歴史的大惨敗に終わった東京都議選。「大敗の元凶となったのが“戦犯トリオ”。闇献金騒動の下村博文・自民党都連会長、応援演説で“自衛隊としても(自民党公認候補への投票を)お願いしたい”と述べた稲田朋美防衛相、“このハゲー!”と秘書に暴言暴行を浴びせた豊田真由子衆院議員の3人です」(全国紙政治部記者)

 だが、崖っ淵の都議会自民党の候補らを奈落の底に突き落としたのは、安倍晋三首相自身だったという。「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかないんです」

 都議選最終日の街頭演説で、聴衆の“安倍やめろ”コールに、こう逆ギレした安倍首相。有権者を“こんな人”呼ばわりしたことに、「あの発言で、当落線上にあった自民党公認候補が少なくとも10人は落選した」と、自民党中堅幹部も肩を落とす。「しかも、戦犯トリオ全員が、安倍首相の出身派閥である清和会(細田派)所属。都議選後、安倍首相の求心力低下に歯止めがかかりません」(自民党関係者)

 安倍内閣を支える岸田文雄外相も、講演で安倍政権の看板政策であるアベノミクスの修正に言及。来年秋の総裁選を睨み、造反の動きを見せている。「安倍首相は7月17日から1週間、8月5日から5日間の計12日間夏休みを取る予定です。その間に、党及び改造内閣の人事を詰め、お盆中の8月14日に発表する見通しになってきました」(全国紙政治部のベテラン記者)

 内閣を改造し、人心一新を図るのは政権の常套手段。加計学園問題での政府の不誠実な対応やテロ等準備罪の強行採決で支持率が急落し、都議選前から、民間枠で橋下徹前大阪市長の入閣などが噂されていた。「橋下氏は、次の改造内閣で新設される予定の“人づくり改革担当相”に就くといわれています」(前同)

 都議選の投開票が行われた2日夜、都内のフランス料理店に、政権首脳が一堂に会し、人事案が話し合われたという。集まったのは安倍首相の他、菅義偉官房長官、麻生太郎副総理兼財務相、それに、都市再生機構(UR)への口利き疑惑で大臣を辞職した甘利明前経済財政担当相という面々だ。

「会合では、特に甘利氏の処遇が話題になったといわれています。安倍首相と甘利氏は、いわゆる“お友達”ですからね。しかも、甘利氏は麻生派入りしたばかりのため、麻生氏は甘利氏の党幹事長を強く望んでいます。おそらく甘利氏には、党ないし内閣で、なんらかのポストが割り当てられるはずです」(前出の自民党関係者)

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