今回は一風変わった芸人さんに会いに行きました! その名は、たけだバーベキューさん。芸名通り、今や、お笑い界で唯一の“バーベキュー芸人”として、大人気。バーベキュー関連の書籍を、すでに6冊も出版されているほどです。アウトドア大好きで、以前から「バーベキューを極めたい」と思っていた私は、さっそく、ご指導をお願いしたんです。
ゆま「今日はよろしくお願いいたします。いやあ、こんな都会のど真ん中で、バーベキューができるなんて」
たけだ「こちらこそ、よろしくお願いいたします。そうですね、ここは本当に最高の場所です。バーベキュー会場がJR目黒駅の駅ビルの屋上なうえ、食材や飲料なども下の階のスーパーで購入できますからね」
ゆま「私、手ぶらで来ちゃった(笑)」
たけだ「問題ないです。さっそくですが、まず野菜から焼いていきましょうか」
ゆま「はい! じゃあ私、お野菜を切ってきます」
たけだ「ちょっと待ってください!」
ゆま「え?」
たけだ「〈バーベキューの基本その1〉野菜は丸ごと焼くんです」
ゆま「大丈夫なんですか?」
たけだ「ええ。丸ごと焼いたほうが素材の味を壊さないので、おいしいんですよ。それに、丸ごと網に乗せたほうが、見た目も格好いいじゃないですか」
ゆま「なるほど! 雰囲気も大事ですもんね」
たけだ「そうなんです。ちなみに今回用意した野菜は、エリンギにナス、さらにパプリカの赤と黄色。どうですか、この彩り」
ゆま「豪快で鮮やかです。いいですねー。男らしい」
たけだ「これをまず強火で、焼いていきましょう」
ゆま「味つけは?」
たけだ「オリーブオイルだけです。ハケにオリーブオイルをつけて、まんべんなく塗っていくんです。すると、ジューシーになります」
ゆま「へえ~、それにしても簡単(笑)!」
たけだ「さらにキノコ類には、白ワインをスプレーボトルに入れて、スプレーして振りかけると、風味も良くなります」
ゆま「オシャレ~」
たけだ「では、野菜を焼いている間に、次のレシピに移りましょう。使うのはコレです」
ゆま「マッシュルームの缶詰ですか……」
たけだ「これがおいしいんですよ。それに缶詰は、バーベキューにおいて調理器具になるんです。このまま網に乗せてしまえばOKですので。では、ゆまさん、缶詰の中のマッシュルームが浸かるぐらい、オリーブオイルを注いでください」
ゆま「そんなに!?」
たけだ「はい。さらに生ニンニクのチューブを投入。そして塩。あと……もし唐辛子もあれば、最高ですけどね」
ゆま「アヒージョですね」
たけだ「その通り。はい、これで完成。あとは、缶詰を網に乗せておくだけ」
ゆま「早っ! 野菜は丸ごと焼いちゃうし、缶詰はそのまま乗せちゃうし……まだ始まって5分もたっていませんよ」
たけだ「〈バーベキューの基本その2〉手の込んだことはしない(笑)。屋外で、こうやって料理するだけで十分楽しいんですから、レシピは極力簡単にして、仲間との会話を楽しむ時間を作ったほうがいいんです」
ゆま「確かに。バーベキューって、作ることに集中しちゃうんですよね」
たけだ「そうなんです。これは僕の持論ですが、バーベキューでカレーは作らないほうがいいです。野菜を切ったり煮込んだり、手間と時間ばかりかかる」
ゆま「ヤバい。私、以前バーベキューで天才的においしいカレーを作って、みんなに自慢しちゃった」
たけだ「アハハ。もちろん、カレー作りも楽しめれば、それでいいんですよ」
ゆま「変に頑張る必要もないんですね。たけださんは、いつからバーベキューを始められたんですか?」
たけだ「18歳のときですね。車の免許を取って、友達と山に行く機会が増えたので」