■ファッションは清潔感を基本に

 身なりや身だしなみも若く見られるポイントになる。竹下氏は「ファッションは清潔感を基本に、明るい色の服を着たほうが女性受けもいい」と言う。「服を買うときに、“ちょっと若すぎるかな”と思うくらいのものを選ぶのがポイントですね」(前同)

 ちなみに取材の際、歩きやすくてカジュアル感もある合成皮革のチャック式の靴を愛用している記者に、これも年寄りくさく見えるから要注意だと、竹下氏が教えてくれた。「ちゃんとした革靴にするか、ヒモを結ぶスニーカーにしたほうがいいと思いますよ。あと、肩掛けバッグで上着が着崩れているのも、少しオジサンくさく見えます。少ししんどくても、手さげバッグにしたほうがいいでしょう」

●耳毛と眉毛をお手入れ

 洋服や靴などの身なり以上に大切なのが、体の身だしなみである。爪や鼻毛のお手入れはもちろんだが、中高年が特に注意したいのは、耳毛と眉毛だ。「男性は年を取ると耳毛が伸びます。これは、毛周期という毛が生え替わるサイクルが、男性ホルモンの乱れによって長くなることが原因で起きるといわれています。耳毛は意外と早く伸びるので、週に1回は処理したいですね」(美容整形外科医)

 また、眉毛も何本かピロンと長いものが出てくる。この処理は意外と難しいが、コーム(くし)を使えば簡単にできる。最近は5~600円で専用のカッターも売っているので“加齢毛”の処理をしっかりやろう!

■歯石除去やホワイトニングの治療もオススメ

 黄ばんだ歯や、ヤニで黒くなった歯も老けて見える。市販のホワイトニング歯磨き粉に入っている重曹(炭酸水素ナトリウム)を使えば、安く簡単に白くできる。「重曹は弱アルカリ性で研磨作用があるため、歯周病や口臭の予防、歯垢・歯石の除去作用も期待できます。ただ、歯科医院でも歯石除去やホワイトニングの治療が受けられます。重曹は研磨作用が強すぎますし、このほうが安全で確実、虫歯の発見にもつながるからオススメです」(歯科医師)

■頭皮や首筋のマッサージで顔のシミやたるみを防ぐ

 また、老けて見える最大の要因とも言えるのが“顔のシミやたるみ”。これは生理的な老化現象だが、小林院長によれば、「頭部への血流を増やすことで、最小限に食い止めることができる」のだと言う。「頭皮や首筋のマッサージを毎日、丹念にやると、シミや皮膚のたるみも薄らぎ、顔色も良くなるので、若々しい顔になります」

●乾燥して寒い季節は保湿クリームを

 竹下氏も「男性の年齢は特に首と手に年齢を感じる」と言う。「乾燥して寒い季節は、顔はもちろん、手や首にも保湿クリームを塗ったほうがいいですね。首のシワが目立つ方は、マフラーを利用するのも手です。加齢臭は首から耳の後ろにかけての皮膚から出るので、これを防ぐうえでも効果的です」

 男は外見より心意気ではあるが、少しの努力で見た目が若くなれば、これに越したことはない。今回紹介した方法を試せば「10歳若返る」こと間違いなし。読者の皆さんも、ぜひ試していただきたい。

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