森本レオ子のぱちんこ堅勝ゼミナール
第64回 苦手な台を克服できた理由

 気づけば人生30ウン年。おそらくまだ人生の折り返し地点にも立っていない、人間としてはまだまだひよっこの自分ではありますが、30年以上生きていても克服できない“苦手”は山のようにあります。

 中でも群を抜いて苦手なのが絶叫マシーン。友人たちの間では、富士急ハイランドまで行ってメリーゴーランドにしか乗らなかった女として、逸話になっているほどです。CSのパチンコ番組で、年間収支が最下位となったチームには、罰ゲームで日本一の高さを誇る「竜神バンジー」を飛んでもらうと言われたときは、これまでのライター人生を終わらせる覚悟で、番組をバッくれようかと思いました(笑)。

 私にとって仕事であり趣味でもある、愛してやまないパチンコにも苦手なジャンルはあります。それはズバリ「萌え」。胸や尻を必要以上に放り出した娘っこたちが、甲高い声で「アツアツでしゅ」「おにいたまぁ~♪」なんて言うアレです。あと、ボタンを連打すると「アンアンアン」だなんて嬌声を出したりもしますよね~って、さすがにそんな台はないですか?(笑)

 もともと、あまりアニメに興味がないこともありますが、萌え系のキャラクターたちっていわゆるアニメ声というか、声が甲高いでしょ? あれがね、ちょっと苦手なんですよね。なんでだろうなぁ、私の周囲にアニメ声で、かつ関わると必ずトラブルを生むタイプの知り合いがいるからかなぁ。なるべく距離をおかなければ……と本能レベルで警戒しているのかもしれません。

 なので、“萌え”と聞くだけでじんましんが出るというほどではありませんが、萌えを全面に出していなければ、もっと打つだろうなぁ~って思うパチンコ台は多々ありますね。

 とは言え、苦手とのたまうわりに、なんだかんだで萌え系の台もそれなりに打ってはいます。最近なら『地獄少女 宵伽』。いわゆる“ボーダーライン”が甘いうえに、演出もメリハリが効いていて評判が良いんですよね。パチンコライターとして、こりゃ一回は打っておかないとなって。

 そもそも「『地獄少女』は萌え系ではない!」なんて声もあるでしょう。しかし、ふだんアニメを観る習慣がない人間にとっては、主人公がカワイイ女の子ってだけでそれはもう“萌え系”です。ただ、ラルクアンシエルはヴィジュアル系にあらず。ヴィジュアル系世代として、そこはご了承頂きたい次第です。

 さて、話を萌え系パチンコ台に戻しましょう。実は私、ある台をキッカケに、萌え系機種に対する苦手意識はかなり緩和されました。

戦国乙女3~乱~
戦国乙女3~乱~(平和)
※ミドルバージョン
◆大当たり確率:1/299.2
 →ST時:1/78.9
◆ST突入率:100%(100回転)
◆ST連チャン率:約72%
(C)平和

 それは、『CR戦国乙女3~乱~』でございます。『戦国乙女』シリーズといえば、パチンコ版もパチスロ版も後継機がいくつも生まれている超人気シリーズで、言うなれば萌え台の中の萌え台。まさに“キングオブ萌え台”と言っても過言ではないでしょう。今のように、“萌え”のジャンルがパチンコのモチーフとして定着するキッカケを作った台だと、私は思っています。

 初代の『戦国乙女』が導入されたときから、周囲の評判はかなり良かったです。しかし、それにもかかわらず、萌えが苦手という理由だけで、初代と2作目を打つことはありませんでした。しかしこの3作目には、導入当初から興味津々!

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