「がんと長寿」知られざる最新豆知識

 言うまでもなく、がんは国民病。1980年には、日本人の死因のトップになり、以来、不動の1位。今や2人に1人ががんになり、3人に1人はがんで命を落とす時代である。どう生き抜くのがベストか?

■星野仙一氏や小林麻央さんもがんで…

 膵臓がんは怖い――多くの人々が戦慄した訃報が、新年早々の日本列島に轟いた。「まず1月4日、“闘将”星野仙一氏が闘病の末、逝去(享年70)。続く22日には、“一本足打法”で活躍した元西武・片平晋作氏が亡くなりました(享年68)」(スポーツ紙記者)

 2人の死因は、ともに膵臓がん。がん専門医として40年以上も研究と治療をし、約20年前から漢方薬で補完・代替医療をも行う『銀座東京クリニック』の福田一典院長は、「膵臓がんは、再発や転移が多く、治療も非常に難しいがんなんです」と言い、こう続ける。「膵臓がんは早期発見が難しく、発見したときは、ステージがかなり進んでいるケースが多いんです。また、膵臓は、肝臓などの内臓に近接しているため、がんが播種しやすい。また、膵臓が分泌するホルモン(インスリン)が血液に乗って体内を巡るため、がん細胞が全身に拡散されやすいんです」

 事実、星野氏は2016年7月に膵臓がんが見つかり、1年半で永眠。片平氏は昨年11月にがんが発見され、3か月後に旅立った。この1~2年、北の湖敏満、今いくよ、川島なお美、今井雅之、小林麻央と、数多くの著名人の命を奪ってきた「がん」。早死にを避けるべく、「がんと長寿」を徹底取材すると、知られざる最新豆知識がいくつも出てくる。

■ストレスは万病の元

 まずは予防策。働き盛りの男たちには目をそむけたい現実が、去る1月20日、『国立がん研究センター』より発表された。端的に言えば、“ストレスは、がんにとって最悪”ということ。「発表されたのは、“ストレスを少なくすることが、がんのリスクを下げる”という研究成果です。40~69歳の約7万人を対象に、ストレスの多さと、がんの罹患率の相関関係が調べられました。ストレスが“多い”という被験者は、“少ない”という被験者に比べ、がんのリスクが、男は1.2倍、女は1.07倍となっていました」(全国紙文化部記者)

 さらに、“ストレスは、特に肝臓や前立腺のがんのリスクを高める”とも断言。ストレスは万病の元というが、がんにもしかりなのだ。

■酒やタバコに要注意

 だからといって、ストレスのはけ口に“酒”に頼り過ぎるのは御法度だ。「今年1月、がんと酒のリスクについて、ケンブリッジ大学(イギリス)の研究チームは、科学誌『ネイチャー』に発表しました。アルコールを分解する過程でできる『アセトアルデヒド』がDNA(遺伝子)を損傷し、これが口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、大腸がんなどを誘発するというんです」(前同)

 アルコールはむろんのこと、刺激物の摂り過ぎは、がんの大敵のようで、「塩分は“胃がん”、熱すぎる食事は“食道がん”などを誘発。また、ご存じのように、タバコは肺がんの原因になります。刺激が強すぎるものを、日常的に摂取すれば、がんの引き金になりえます。節制することが、がん予防の第一歩でしょうね」(前出の福田院長) せっせと節制するしかないのか……。

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