小泉孝太郎
小泉孝太郎

 TBSの日曜劇場が話題をさらっている。7月期には松本穂香(21)主演で『この世界の片隅に』が放送されることが決定し、放送前から注目されているのだ。現在、放送中の日曜劇場『ブラックペアン』も、順調に視聴率を獲得。リアルな医療シーンを描きながら二宮和也(34)演じる渡海ら、闇を抱えるキャラクターたちの対決に興奮している視聴者も多いだろう。ここでは、5月13日放送の第4話を振り返る。

 手術器具“スナイプ”を使った手術が成功したことで、東城大はスナイプを大量に導入することを決める。スナイプの論文を書いていた高階(小泉孝太郎/39)は、論文の最後に記す研究の最高責任者の名前を、東城大の佐伯教授(内野聖陽/49)にするか、もともと自分を東城大に送り込んだ帝華大の西崎教授(市川猿之助/42)にするかで、葛藤していた。

 そんな中、高階は帝華大時代に担当していた子どもの患者を、東城大に転院させる。血液に問題を抱えるこの患者の手術は難航することが予想され、高階は佐伯にスナイプ手術をするように進言し、佐伯は渡海を執刀医に指名する。しかし、渡海はこれを断り、佐伯と激しく衝突。手術は結局、高階が執刀することになるが、案の定、苦戦を強いられる。ついには、渡海を呼ばねば命が助からないという状況になり……。

 もちろん手術シーンも見どころだったが、東城大の佐伯と帝華大の西崎の間で揺れ動く高階が、物語の中心だった。ドラマの第1話より、主要キャラとして物語を牽引してきた高階は、今回、主役の渡海をも食う存在感を見せていた。

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