二階堂ふみ
二階堂ふみ

 大河ドラマ西郷どん』(NHK)は、奄美大島が舞台になり、鈴木亮平(35)演じる西郷吉之助も、より人間味あふれた人物として描かれるようになった。そんな中、世間の注目を集めているのが、吉之助の2番目の妻、愛加那を演じる二階堂ふみ(23)だ。まずは5月20日の放送回を振り返ってみよう。

 菊池源吾という名前で奄美に島送りとなった吉之助。島に渡った当初は、固く心を閉ざして島の人々との関係も絶っていたが、島民の優しさや愛加那の人柄に触れ、本来の自分を取り戻していた。そんなとき、龍佐民(柄本明/69)が砂糖隠しの嫌疑により、代官所に捕まってしまう。愛加那は激怒し、代官所へ向かう。当初、これに反対していた吉之助だったが、結局は愛加那たちとともに抗議することになり……。

 この放送回を受け、ツイッター上では「二階堂ふみの演技がうますぎて泣ける」、「そのナチュラルさに感動」と、二階堂ふみの演技への絶賛コメントが相次いだ。もともと演技力に定評がある二階堂だが、大河での大役も堂々と務めあげている。二階堂といえば、2012年の映画『ヒミズ』でブレイクしたことで知られる。16歳で出演したこの作品で、ベネチア国際映画祭の新人俳優賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞し注目された。全身全霊をささげるような、強い演技が印象的な才気あふれる女優と言えるだろう。

 二階堂は、その後もたくさんの映画に出演しているが、大胆な露出が多いことでも、たびたび話題になってきた。15年には太平洋戦争を描いた映画『この国の空』に出演。戦時下という緊急事態の中で、少しずつ女性らしさに目覚めていく19歳の少女を演じている。この映画では、20年の大河ドラマ『麒麟が来る』で主役を務めることが決まった長谷川博己(41)演じる妻帯者の男性と禁じられた恋に落ちるのだが、大胆なシーンが多く、注目された。

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