平成が生み出した新たなジャンル「グラビアアイドル」 平成アイドル水滸伝 第3回 雛形あきこと優香の巻~グラビアと平成女性アイドル【前編】の画像
※画像は、雛形あきこアーカイブ写真集『Springtime 雛形あきこ』より

平成アイドル水滸伝~宮沢りえから欅坂46まで~
第3回 雛形あきこと優香の巻~グラビアと平成女性アイドル【前編】

◾グラドルは平成の申し子

 好きな女性アイドルのグラビア、特に水着グラビアともなれば、誰もが胸躍らせた経験があるはずだ。そのことに昭和も平成もないだろう。

 松田聖子や中森明菜、小泉今日子もグラビアや写真集で水着になった。いまのAKBグループや坂道シリーズのメンバーたちも、やはり水着になることがある。アイドルのそんな姿は、“ガチ恋”になることもあるファンにとって感謝したくなるとびきりのプレゼントだ。

 同時にグラビアは、アイドルにとってレコードやCDと同じく結果が数字で表れるシビアなものでもある。雑誌の表紙や巻頭グラビアに起用されると何万部部数が伸びたとか、写真集を何万部売り上げたとか、グラビアは人気のバロメーターになっている。

 とは言え、昭和アイドルの場合、グラビアは結局副業の域を出ないものだった。聖子、明菜、今日子の水着姿がどんなに魅力的であっても、それがアイドルとしての根本的評価に直結することはあまりなかった。確かに河合奈保子の圧倒的な水着姿をはじめて目にしたときなどは、ファンならずとも騒然とした。ただ、それはそれ。歌手であることがやはり本筋であった。

 それに対し、「グラビアアイドル」、いわゆる「グラドル」と呼ばれる存在がいる。そのグラドルこそは、平成の申し子と言っていい。では、どこがどう平成的なのか? 今回は、雛形あきこと優香をメインにそのあたりを探ってみたい。

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