■朝ドラ成功の陰にキムラ緑子あり!?
『純情きらり』は不振にあえいでいた朝ドラを、人気枠に引き戻した。ヒロインオーディションは行わず、すでに人気女優だった宮崎あおい(32)をヒロインに据えて話題になり、視聴率もV字回復した。また、貫地谷しほり(32)がヒロインの『ちりとてちん』は視聴率こそ振るわなかったが、それまで『おしん』(83年)が保持していた朝ドラのDVD売上記録を抜き去った傑作だった。今なおファンが多い作品として、知られている。
とはいえ、なんといってもキムラ緑子が輝いたのは『ごちそうさん』だろう。杏(32)が演じるヒロインめ以子の夫の姉、和枝を怪演。朝ドラ史上に残る悪役は、ヒロインを物語の終盤までいびり続けた。この作品は、大ブームとなった『あまちゃん』直後の放送だったが、完成度の高さは『あまちゃん』以上との声も多い。キムラの演技力がドラマを支えていたことは、ファンなら誰もが知っている事実だろう。
どうだろう。ご覧のようにキムラ緑子が出る朝ドラは失敗しない。『半分、青い。』の光江役も関西弁を話すおばはん役と、キムラ緑子の本領を発揮できそうだ。これまでの朝ドラのように、キムラ緑子が『半分、青い。』を、さらなる傑作へと導くかも!?(半澤則吉)
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