■千葉では殺人事件も!

 周りを海に囲まれた千葉も、いわゆる“ユルい県”だが、ここでは殺人事件が起きている。昨年11月、船橋市で、51歳の既婚女性が、不倫相手だった20歳年下の男に絞殺される事件があった。「別れ話を切り出したため、男が逆上して殺害したらしいんですが、被害者も最初は軽い火遊びのつもりだったんでしょう」(地元紙記者)

 東京、名古屋、大阪などの大都市を取り囲む埼玉、神奈川、三重、岐阜、和歌山、兵庫などの県も、不倫率が高い。埼玉県のニュータウンに住む佐田美佐江さん(34)は、下の子が小学校にあがった昨年4月から、すでに10人と浮気をしたという。「だってぇ、ダンナとはろくに話もしないし、週3日のパートもつまらない。ワクワクするような刺激が全然ないんだもの」

 1年前、こんな愚痴を親しいママ友にこぼすと「浮気したら? みんなやってるわよ。バレなきゃ何もしないのと同じよ」と耳打ちされた。相手はスマホのサイトで簡単に見つかるというので、遊び半分で書き込むと、すぐに5~6人から反応があった。「後腐れがないよう全部1回きりなんだけどね」

 矢野氏によると、旧街道の宿場町や北前船の寄港地など、人の出入りが多い地域も、オープンな女性が多いという。「東北、北陸では北前船の寄港地だった酒田市(山形県)や新潟市などが比較的、ユルいんです。東と西を結ぶ東海道沿いの静岡県も、女性が開放的で、不倫もライト感覚です」(矢野氏)

 内海智恵さん(42)は静岡県に住む主婦。東京駅の新幹線改札口で待ち合わせた彼女はポップ歌手のコンサートで上京したそうだが、「目的は、もう一つあるけど」と、花がほころぶような笑顔で続ける。「半年ぶりに学生時代の元カレと会うつもりなの。不倫といっても、彼に会うのは、せいぜい年に1~2回ですからね。そんなたいそうなものでなく、いってみれば“息抜き”ですよ」

 実は、この男性と同時並行して、名古屋の男性と不倫していたこともある。「名古屋の男性とは、わりとマジで……1か月に2~3回は名古屋に会いに行ってたの。でも、夫が怪しんで詮索がきつくなったから、ここらが潮時と思って別れちゃった。アハハ」 この軽さ。あっけらかんとして静岡の女性らしい。

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