■NHK『かぶき者 慶次』で美しすぎる刺客を!
ゆま「アハハ。そういえば、『かぶき者 慶次』(NHK)で壇蜜さんは美しすぎる刺客を演じてましたね」
壇「ありがとうございます。あの撮影で思い出深いのは、ヒロインの女優さんが人質として捕らえられて、縄で縛られてしまうシーンがあるんです。むしろのような場所に寝かされて……」
ゆま「なんだか、うれしそうですね(笑)」
壇「はい。私は、そんなかわいい人質さんを監視する役目で、演技とはいえ、すごくドキドキしたんです」
ゆま「縛られている美女に、壇さんがドキドキ?」
壇「そうなんです。しかも、人質は縛られながらも、私に対して“こんなことして、いいと思っているの?”って必死に抵抗するんです。ウフフ。あがいている姿がまた、かわいくて」
ゆま「非日常ですね!」
壇「さらに私は、そんな人質に“あなたは大事な人質なんだから”と言いながら、水を飲ませるんです。人質とはいえ喉は乾くので、私のことを憎みながらも、水をゴクゴク飲んでしまう……。私は“なんだ、この高尚なプレイは?”と思いつつ、ここ数年で一番コーフンしましたよ」
ゆま「いいですね~(笑)」
壇「妄想がヤバすぎですよね。ただ、一つだけ不満だったのは、女優さんの縛り方が緩い! スタッフさんが縛ったんだろうけど、縄が緩んでいて。できれば私が強く縛り直したかった」
ゆま「アハハ。スタッフさんは気を遣って遠慮してるんだと思いますけど、私も現役の頃、変に気遣われると、“もっとガンガンきてよ”と思ったことはありました」
壇「やっぱり(笑)」
ゆま「いつの間にかこんな話になっちゃったので、普通の話もしましょう。壇さんは芸能界に入って、何年ぐらいになるんですか?」
壇「えっと8年かな。29歳のときに芸能事務所に入りました。ただ、最初の3~4年は仕事もほとんどなくて、アルバイトをしてました」
ゆま「どんなアルバイト?」
壇「大学病院の研究助手です。ご遺体の血液や組織を管理する仕事でした」
ゆま「え? え? 具体的には、どういう……」
壇「ご遺体を調べて、亡くなられた原因などを調査するんです」
ゆま「ドラマみたい。事件性があるかないかとかを調べるんですよね」
壇「そうです。たとえば、血中にアルコールがいっぱい残っていたら、お酒を飲んだうえで、なぜ亡くなられたのか。死因が分からないご遺体はたくさんあるんですよ」
ゆま「すごい……。なぜ、そういう仕事をしようと思ったんですか?」
壇「私は物心ついた頃から、裏の世界か、女を売りにする世界でしかやっていけないと思っていたんですね。一般的なOLさんには、とてもなれる気がしなかったです。変わっているんでしょうね(笑)」