■朝ドラにはなかったリアルな恋愛

 恋愛の神様といわれる脚本家の北川悦吏子氏(56)が、この『半分、青い。』で描こうとしているのは、恋のときめきやドキドキではなく、現実世界に近い「リアルな恋」なのではないだろうか。これまで朝ドラでは運命的な恋や、結婚相手との人生そのものが描かれてきたが、『半分、青い。』はこれらとは逆のアプローチで恋愛を描いている。鈴愛と涼次が即結婚するというドラマティックな恋はあったが、電撃婚もある意味、リアルで今っぽい。そして、それまで鈴愛は何度も失恋を経験してきたが、それもまた「リアルな恋」の形といえるだろう。

 恋愛の神様が起こした朝ドラにおける恋愛の革命は、このまま終わるとは思えない。ブッチャーと菜生の恋も描かれていない。あと2か月の放送で、どんな展開があるのか、ぜひ注目したいところである。(朝ドラ批評家 半澤則吉)

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
http://blog.livedoor.jp/hanzawanoriyoshi/

あわせて読む:
・お蔵入り!? 成宮寛貴が過去に出演した名作ドラマ
・『あさイチ』、中村倫也の“朝ドラ受け”に女性悶絶!「かわいすぎる」
・NHK朝ドラ「歴代ヒロイン」十人十色の恋愛事情

  1. 1
  2. 2