朝ドラ『半分、青い。』仙吉ロスを巻き起こした“中村雅俊の名言”の画像
※画像はNHK『半分、青い。』番組公式サイトより

 連続テレビ小説半分、青い。』(NHK)で、またもトレンドワードが生まれた。鈴愛(永野芽郁/18)の祖父、仙吉(中村雅俊/67)が死去し、「仙吉さん」がネットで話題となったのだ。今回は、仙吉のキャラがよく出ていた8月15日の放送回を振り返ってみよう。

 仙吉の五平餅を引き継ぐべく修行を始めた鈴愛は、晴(松雪泰子/45)と宇太郎(滝藤賢一/41)にもその味を認められる。そんなところに律(佐藤健/29)の家から娘の花野(山崎莉里那)が、かつて鈴愛が描いた漫画『一瞬に咲け』を手に戻ってきた。花野がそれを眺めているのを見た鈴愛は動揺。律に電話をかけ、漫画家だった過去に触れてほしくなかった、とケンカしてしまう。その後、鈴愛が久しぶりに鉛筆を握って絵を描いていると、そこに仙吉がやってきて……という展開だった。

 この放送回で輝いていたのは、仙吉が鈴愛に言った、「人間ちゅうのは、大人になんかならへんぞ、ずっと子どものままや。競争したら勝ちたいし、人には好かれたいし、お金は欲しい」というセリフだった。

 岐阜への帰郷後、行き詰まっていた鈴愛をこのひと言が救った。SNSでは「視聴者も救われた方が多いのでは」、「今日は神回!」などこのセリフへのリアクションが相次いだ。この翌日の放送で仙吉は死去するので、なるほど「仙吉ロス」が騒ぎになったのもうなずける。

 これまでも朝ドラでは、2015年下半期の『あさが来た』で五代友厚(ディーン・フジオカ/37)が死去したときに「五代ロス」が話題になるなど、イケメンキャラが亡くなるたびに「ロス」が叫ばれてきた。中村雅俊ももちろんイケメンではあるが、祖父役の死でこれほどまでに世間が反応したのは、彼が名言を連発した愛すべきキャラだったからにほかならない。

 いくつか、仙吉の名言を振り返ってみよう。

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