■来年はデビュー40周年
――すごく悟られているというか、カッコいいです(笑)。スポーツジムに通われたりとかは……。
烏丸 それもないね。こう見えて実はインドア派なんです。外出なんて美容院行くのがやっと(笑)。ホント生きたくない、頑張りたくないんだよね。
――どう生きるのが理想なんですか?
烏丸 ボ~っとしていたい(笑)。たぶん、意欲的なことが嫌なんだろうね。そもそも、役者って待つのも仕事みたいなところがあるじゃない。だから、いい出会いに巡り会うのを、誰かが声を掛けてくれるのを待っているところがあるよね。
――昔からそんな感じで?
烏丸 そうだね。仕事だってやったり休んだりしてるけど、辞めるって宣言はしていないし。ただ、今やっている仕事が最後になるかな……って思うことはあるけどね。
――来年はデビュー40周年の年になりますね。
烏丸 40年といっても仕事したのは半分ぐらい(笑)。ただ、今の60歳ぐらいって適役がないんだよ。まだお婆ちゃんでもないし、今の年齢って中途半端なんだよね。ま、70歳ぐらいになるとまた違った役があるんだろうけど。70代までいったら、また頑張ろうかな。
――そうなんですね。
烏丸 テレビに久々に出ると「烏丸、メッチャ老けた、ババアになった」って言われるけど、そもそも年取った女優が映像に出るってあんまり美しくないじゃない。だからイギリスの女優のシャーロット・ランプリングみたいな、作らない本当に美しく年を取ったというのに憧れるんだよね――って、なんか全然「大衆」っぽくない話になっちゃったね(笑)。
終始、歯にきぬ着せぬ、豪快トークを炸裂させてくれた烏丸さん。“グラビア撮り直し”も期待してます!
烏丸せつこ(からすま・せつこ)1955年2月3日、滋賀県生まれ。T156。1979年、6代目(80年度)クラリオンガールに選ばれ芸能界デビュー。80年に映画『海潮音』で女優活動開始。同年に公開された映画『四季・奈津子』で初主演を飾り、本作で日本アカデミー賞新人賞、ゴールデンアロー賞新人賞を受賞。『駅 STATION』(81年)では日本アカデミー賞助演女優賞を受賞。他にも数多くの映画、ドラマに出演。
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