■大杉漣と日向ぼっこをしながら

――体を張ったシーンの連続だったんですね。蔵元役は今年2月に急逝された大杉漣さんが扮されています。

川栄 大杉さんとは待ち時間に、撮影で使われた旧家の縁側で、日向ぼっこをしながら雑談したのが良い思い出です。

――どんな話をされたんですか?

川栄 マネージャーさんを通して、大杉さんのお子さんが川栄さんのこと好きなんですよって聞いて。大杉さんが一緒に写真を撮ってくださったんです。私も便乗して“私もいいですか”って言って写真を撮ってもらいました(笑)。

――ハハハ。一緒に仕事をされて、いかがでしたか。

川栄 自分のことよりも他人のことを、すごく気に掛けてくださったんです。一緒のシーンでも自分のお芝居のことよりも、私がどうしたらお芝居がやりやすいかということを優先してくださって。それがすごく優しいなって思いました。

――大杉さん、周りを気遣う人だったんですね。

川栄 はい。あと大杉さんだけじゃなくて今回、役者さん、皆さん、そうですけど、自分よりも年上のやっぱり、こう場数を踏んでいる方のお芝居って、一つ一つの表情とか間とか絶妙にすごい、ああっ、うまいって思うので、それは本当、皆さんのシーンを見ていて、すごい勉強になりました。

――いい経験ができたんですね。そういえば、共演メンバーで撮影後に毎晩、日本酒を飲みに行ったと聞きましたが、川栄さんも行ってたんですか。

川栄 私は行くときは行ってましたけど、毎日は行ってないですね、はい。他のみんなは、けっこう飲みに行ってましたね(笑)。

――へぇ~、川栄さんはお酒は飲む方ですか?

川栄 そんなには飲まないですね。みんなでごはんに行って、みんなが飲んでいたら私も飲むくらいですね。自宅で飲むこともないですし。普段、あんまりアルコールが強いのは自分から好んで飲まないんですよ。だから飲むとしたら梅酒とか甘いカクテル系ぐらいです。

――じゃあ、お酒で失敗したりとかは?

川栄 そんなに酔うまで飲まないので(失敗談とかは)ないですね。

――おおっ、それはいいことですね。でも、お酒もあまり飲まないとなると、何でストレス解消を?

川栄 オフの日はひたすら寝ています。ずっと寝ているわけじゃないですけど、寝て起きてテレビを見て、また寝て、まあ、ちょっとごはん食べて外に散歩に行って寝るみたいな感じですね。

――お疲れなんですね。

川栄 はい。やっぱ疲れが取れないですよね。なんかこう毎日積み重なっていくと、睡眠不足、一日だったら大丈夫ですけど、それが続くと、本当になんか気力がなくなってきちゃうんで、本当に睡眠って大事だなって思います。肌とかも荒れちゃうし、体調も悪くなっちゃうし……。

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