大河ドラマ『いだてん～オリムピック噺～』は、第２回の放送にしてやっと主人公の金栗四三（中村勘九郎／３７）がメインで取りあげられた。初回放送ではほとんど登場シーンがなかったため、中村勘九郎がどんな演技を見せるかに注目が集まったが、さらに話題を集めた登場人物がいた。それは誰か？ まずは、１月１６日の放送を振り返ってみよう。
熊本の田舎で生まれた金栗四三は、幼き日に父、信彦（田口トモロヲ／６１）と熊本で中等高校の学長をしていた嘉納治五郎（役所広司／６３）の姿を見に行く。その後、四三は元気な青年に育ち、海軍兵学校の試験に向けて勉強や訓練に明け暮れるが、目の検査で不合格に。幼なじみの春野スヤ（綾瀬はるか／３３）に励まされ、２人は徐々に関係を深めていく。一方、若き日の古今亭志ん生、美濃部孝蔵（森山未來／３４）は橘家円喬（松尾スズキ／５６）の落語を聞き、落語家を目指すことを心に決める……。
平均視聴率で１２％（ビデオリサーチ調べ／関東地区）と、第１話より落ちたものの、さすが天才脚本家、宮藤官九郎（４８）の手がける大河ドラマ、注目度はかなり高い。ネット上でもさまざまな意見が飛び交っているが、主役の中村勘九郎と同じか、それ以上に評判を集めているのが、森山未來だ。
森山未來は語りである古今亭志ん生（ビートたけし／７１）の若き日の姿を演じ、ナレーションも担当しているが、これがかなり好評だ。ツイッターでは「森山未來のナレーションがうますぎる」「あらためて森山未來が好きと再認識」「陰の主役は森山未來さんでしょう」と、褒めコメントであふれていた。
確かにこの放送回の森山未來はスゴかった。いかにも江戸っ子らしい軽快な語りはスムーズで淀みなく、ビートたけしを食うほどのインパクト。無頼漢ながらどこか色気のある立ち居振る舞いも、芸歴も長くダンスに精通した森山未來ならではで、その一挙手一投足が見る人を魅了していた。
