中居正広
中居正広

 ゴールデンから深夜まで、多くの番組を仕切る元SMAPの中居正広(46)。それまでなかった“ジャニーズMC”というジャンルを築いた中居だが、『デイリー新潮』が、中居の5本のレギュラー番組のうちの『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)と『ナカイの窓』(日本テレビ系)の2番組が今春打ち切られると報道。テレビ界に衝撃が走った。

「『デイリー新潮』でも、視聴率の低迷だけが原因ではないと報じられているように、2番組とも、即打ち切りにしなければならないほどひどい数字ではありません。『身になる図書館』の後枠として、中居が所属するジャニーズの後輩グループであるKis-My-Ft2による深夜番組『10万円でできるかな』がゴールデン進出するようですし、中居に変わって若手にMC経験を積ませたいというジャニーズ事務所の思惑があるのかもしれません」(芸能記者)

 春で打ち切られることが分かった『ナカイの窓』では、1月9日に「最高のツッコミをする芸人ランキング」という特集を放送。ベスト3に輝いたのは、3位にハライチ澤部佑(32)、2位にフットボールアワー後藤輝基(44)、そして1位に輝いたのがバイきんぐ小峠英二(42)。1位の小峠には中居も納得で「エースだよね~」と絶賛していた。

■「業界で信頼されている芸人MC」は誰?

 このランキングに対しては、現役のテレビマンたちも納得だという。制作会社ディレクターは、こうも言うのだ。

「ツッコミがうまいだけでは、テレビ番組のMCは務まりません。名前は挙げませんが、某大物コンビのツッコミは、ツッコミはまあいいけど、ピンで番組を任せるとちっとも面白くないですからね」

 そこで、今回、現役テレビマンに、すでにポジションを得ている大物以外で、「本当に使える芸人司会者」を挙げてもらった。

 まず、真っ先に名前が挙がったのが、サバンナ高橋茂雄(42)。クイズ番組のパネラーや情報番組のコメンテーター、NHKの『沼にハマってきいてみた』のMC、4月からゴールデンに進出するという『ザワつく! 一茂良純時々ちさ子の会』(テレビ朝日系)の進行役も務める。

「アドリブ力、状況判断力、その場その場での臨機応変な対応力など、サバンナ高橋さんはどれを取ってもナンバーワンです。すでにいくつかの番組でMCを務めていますが、今年はその数がもっと増えていくでしょうね」(制作会社プロデューサー)

 その次に挙がる名前が、千鳥ノブ(39)なのだとか。

「ノブさんはボケてよし、ツッコミよし。瞬発力が抜群ですね。苦労人のせいか、感じもよくスタッフにも、視聴者にも愛されるキャラで使い勝手が非常に良い。相方の大悟さん(38)も、たとえスキャンダルがあってもなぜか炎上しない謎の好感度の高さ。コンビ仲も良く、非の打ち所がないですね。でも、もう超多忙なので、新規の仕事は難しいかもですね」(放送作家)

 前出のツッコミランキングでも名前が出た小峠英二も「返しもうまいし、瞬発力もある。もっともMCで使いたい人物です」と高評価だという。前出の制作会社プロデューサーは、小峠についてこう言う。

「今、バラエティ番組では、誰かを傷つけて笑いを取るタイプの芸人は嫌われるんです。小峠さんは、ツッコミはキレキレですが、人を落として笑いは取らない。また、彼がいいのは、強い関西色がないことなんです」

 かつては大阪のNSCにいた小峠だが、元々は福岡県出身。一方で、実力は劣らずとも、コテコテの関西イメージが強すぎる芸人は今、視聴者に敬遠されがちなのだという。

「『キング・オブ・コント』2017年覇者のかまいたちや、『M-1グランプリ』2016年チャンピオンの銀シャリは面白く、トーク力も十分。劇場での人気が高いのですが、どうしても“関西イメージ”が強くて、どうも使いづらいという面は否定できません」(制作会社プロデューサー)

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