『いだてん』中村勘九郎の主役抜擢に、アノ映画の影響あり？

■中村勘九郎がドラマに本格進出!?

　それにしても中村勘九郎の自然な面白さに目をつけ、主演に据えた脚本家の宮藤官九郎（４８）はさすがだ。歌舞伎役者の演技力というより中村勘九郎のコメディアンとしての魅力に目をつけたのか、一見、正統派の好青年ながら面白みあふれるそのいじられキャラは、確かにクドカンの作風にピタリとハマっている。

　実は中村勘九郎は近年、笑いも取れる俳優として、大注目なのだ。福田雄一（５０）が監督を務めて大ヒットした映画『銀魂』シリーズの近藤勲役も、体当たりでこなして若い世代にも知名度を広げている。『いだてん』で見せるファニーな演技は、彼の役者としての可能性をさらに広げてくれるだろう。『いだてん』が成功すれば、今後は歌舞伎の舞台以外でも、中村勘九郎の勇姿を見る機会が増えるに違いない。（ドラマライター・半澤則吉）

※画像はＮＨＫ『いだてん』公式ホームページより

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