■ドラマ『俺たちの旅』で中村雅俊と共演したが

――たとえばドラマの恋人役を演じるうちに盛り上がって、恋愛に発展するなんてことは?

岡田 実は私、今までいろいろな役を演じさせていただいたんですけど、恋愛物ってすごく少ないんです。避けてきているわけでもないんですけど。なぜか、昔からしっかり者の娘さんみたいな役が多いんです。ですから、なかなか、そこから発展しようがなくて……。

――そういえば、『俺たちの旅』(日本テレビ系)では中村雅俊さんに恋をする女の子の役を演じていたこともありましたよね。

岡田 そうそう、ありましたねえ。『俺たちの旅』のときは、私の『青春の坂道』が挿入歌だったりして、思い出深い作品でした。あの頃の中村雅俊さんは、下駄ばきで撮影にやって来て、時間があるときにはギターを弾いて歌ったりしてくれて。ドラマの役どころそのままでした。でも、私よりだいぶ年上だったので、恋する対象というよりは、憧れの大人のお兄さん、といった感じでしたからね。

――今まで競演した俳優で印象に残っている男性はいますか?

岡田 うーん、ステキな方が多いんですけど……。むしろ、母親役をした男の子たちの成長を見ると、感慨深くなってしまいますね。たとえば、『』の二宮和也さんや神木隆之介さんとか。お二人とも小さい頃に母親役をさせていただいたんですけれども、どちらも今はステキな役者さんになりましたよね。

――もう、母親目線ですね。

岡田 でも、実は私、母親役って苦手なんです。自分が結婚して子どもを産んでいないから、想像でしか演技できない部分はあるので。

――母親役より、恋愛経験を元にした、もっと熱い恋をするような役を演じてみたいとか?

岡田 だからといって恋愛する役が得意というわけではありませんけど(笑)。でも、もっと恋のドラマを演じてみたかったなあと思うときはあります。

――いやいや、まだまだ、これから大人の女性として、さまざまな恋愛を演じる機会はあると思いますよ。

岡田 この年になると普通の恋愛ドラマ、という感じではないかもしれないけど、“女”を演じるのは、いつまででもやっていきたいですよね。

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