■向井理とユースケ・サンタマリアのダブル怪演に期待!

 実は向井理だけでなく、アイドル的な人気や爽やかなキャラが続いた俳優は、こういった闇ポジションを演じさせると妙にハマる。かつては誠実さを前面に出していた石黒賢(53)も年齢を重ね、今ではその知的な顔を逆利用して「裏で悪いことをしている要人」の役をやらせれば、右に出るものなしだ。

 最近では『あなたのことはそれほど』(TBS系)で、棒に聞こえがちだったセリフ回しや声の通りの悪さを「きまじめさが生む不気味さ」に昇華させた東出昌大(31)だろう。彼も闇キャラ俳優として、将来、有望である。

 さて、『わたし、定時で帰ります。』では、『あなたには帰る家がある』(TBS系)で、ゴツゴツと音のするような石頭のモラハラ亭主を演じた、ユースケ・サンタマリア(48)も、ブラック上司として登場する。「パッと見さわやか」「イケメン」「頼りになる」というイメージの彼らが、冷ややかな笑顔で「働くことが一番尊い」と、ヒロインと私たち視聴者を追い詰めるのだ。近年、怪優として開眼した向井理とユースケの毒をダブルで拝める『わたし、定時で帰ります。』が、春クールの台風の目になりそうな予感がする。

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