フジテレビ
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 長らく日曜夜のバラエティ王者として君臨してきた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)をテレビ朝日系の教養バラエティ『ポツンと一軒家』が猛追している。3月31日の放送でも『ポツンと』が平均視聴率16.8%を獲得した中、『イッテQ!』が16.4%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と僅差ながら敗北。これで4度目の『ポツンと』の勝利となった。

 所ジョージ(64)が司会を務め、パネリストとして予備校講師でタレントの林修(53)が出演するこの番組は、2017年から不定期特番で8回ほど放送され、昨年10月にレギュラー化。日本各地の人里離れた場所に“ポツン”と建てられた一軒家にどんな人が暮らしているのかを調査するというもので、衛星写真をとっかかりにその地へ向かい、地元住人からの情報をもとに、一軒家の実態とそこに住む人の人生にも迫るという教養トークバラエティだ。

「4月5日にテレビ東京で『空から発見! 秘境ハウス 夢を叶える0円ヘリコプター』という番組が放送されました。これは、秘境に住む住民に、事前にヘリコプターが上空にやってくることを伝えておき、手を振ってくれた住民の夢をヘリコプターを使って叶えるという内容。これが『ポツンと』に似ている、と話題となりました。ですが、これは実はそれほど物珍しい企画ではないんです。というのも、『ポツンと』よりもずっと以前に、フジテレビが『世界の何だコレ!? ミステリー』で似たような企画をやっていたんですよね」(制作会社関係者)

 2015年3月に特番としてスタートした『世界の何だコレ!?ミステリー』は、2回の特番を経て、同年10月にレギュラー化。雨上がり決死隊宮迫博之(49)と蛍原徹(51)、きゃりーぱみゅぱみゅ(26)の3人がMCを務め、現在は毎週水曜日の19時から放送されている。

「同番組では『ポツンと』同様に、衛星写真をとっかかりに、謎めいた建物やエリアを調査する『衛星写真で見つけた謎エリアを徹底調査』という企画を2016年頃よりスタートさせています。『ポツンと』がスタートした当初からテレビ関係者の間では“フジで前から似たような企画やってるよね?”といわれていたんです。でも、『ポツンと』ほどヒットさせられなかったのは、視聴者層と企画内容の食い違いがあったといわれています。

『ポツンと』は、人里離れた場所に住む人がどんな人生を送ってきたのか、いわば他人の人生をたどる番組です。高齢者は人の生活を覗き見するのが好きだといわれています。高齢者にターゲットを絞って番組制作をしているのが『ポツンと』成功の理由だとされています。

 一方で、『何だコレ!?ミステリー』は若者をターゲットにしている番組ですが、若者は陸の孤島に誰が住んでいるかなんてまったく興味ありませんからね。この辺のズレというか、狙いの悪さが最近のフジ低迷の根本原因だともっぱらです」(前出の制作会社関係者)

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