■川島明も俳優業に本格進出?

 近年は芸人が俳優として活躍することも珍しくない。ことに朝ドラは、芸人出身の俳優を上手に起用してきた実績がある。2015年下半期の『あさが来た』で、ヒロインのあさ(波瑠/28)に尽くす女中のうめを演じた友近(45)は、切ない恋のシーンも用意された大役だった。

 17年の上半期の『ひよっこ』では、エレキコミックのやついいちろう(44)、南海キャンディーズ山崎静代(40)が、それぞれ強い個性を発揮。18年上半期の『半分、青い。』では、くりぃむしちゅー有田哲平(48)が、最終盤のキーマンとなる津曲役に抜擢されている。分かりやすさが求められる朝ドラでは、すでに十分キャラ立ちしていて知名度も高い芸人俳優は、重宝されているのだ。

 川島は今回で09年上半期の『つばさ』以来、10年ぶりの朝ドラ出演となる。上に挙げた芸人出身俳優は朝ドラで役者としての株を上げたが、川島はどうか? レギュラー番組を多数持つ人気芸人だけに、俳優業に力を入れられるのかは分からないが、『なつぞら』で見せるあたたかな演技は俳優としての新境地と言える。さすがになつが下山さんと恋に落ちることはなさそうだが、『なつぞら』が俳優・川島明の代表作となることは、間違いない。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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※画像はNHK『なつぞら』番組公式ホームページより

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