斎藤工
斎藤工

 大河ドラマ史上最低の視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録し、ネット上の記事もマイナス評価が目立つ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は6月23日で第一部が終了し、今週から阿部サダヲ(49)が演じる田畑政治が主人公の第二部に入る。しかし、ここ1か月ほどは視聴率とは別に、評価がうなぎ昇りということを、ご存知だろうか。まずは6月23日の放送を振り返ってみよう。

 金栗四三(中村勘九郎/37)は関東大震災後に実家のある熊本に帰るが、義理の母、幾江(大竹しのぶ/61)に叱咤され東京に戻る。四三は復興を目指す東京を駆けまわり、あちこちの避難所に救援物資を届けた。そんな中、四三の助言を受けた嘉納治五郎(役所広司/63)が、復興運動会を開催することを発表し……。

 シマ(杉咲花/21)の死を受け止める夫、増野(柄本佑/32)の寂しげな表情や、復興を目指す人々の生きざま、そして常に走り続けてきた四三が真のいだてんとして復興を鼓舞する姿。これらに涙した人も少なくないだろう。視聴率ばかりが話題になる本作だが、ここのところ数字は低調なものの、その内容はかなり面白くなってきているのだ。この日の放送後にも、ツイッターには「しばらく感動の余韻に浸っていました」と、感動の声があふれていた。この勢いのまま第二部突入となれば、さらに注目されること確実なのだが、上昇が予想される理由はほかにもまだある。

『いだてん』が今後、浮上する最大の理由、それは第一部と比べて第二部のキャストがさらに豪華だということだ。主人公の田畑政治を演じる阿部サダヲはもちろんだが、田畑とともに水泳で活躍するメンツがすごい。斎藤工(37)、林遣都(28)、大東駿介(33)といった人気俳優が名を連ねるうえに、日本女性初の金メダリスト、前畑秀子役に注目の若手女優、上白石萌歌(19)が抜擢された。

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