■松重豊に松坂桃李も!
さらに、東京五輪招致編には東京都知事の東龍太郎を松重豊(56)が演じるほか、招致のキーマンに松坂桃李(30)や星野源(38)と、超がつく人気俳優がキャスティングされている。第一部も十分に豪華だったが、第二部はさらに幅広い層に刺さりそうな、映画級の実力派キャスト。いよいよ大河らしい、重厚なドラマが展開されそうだ。
第一部は、明治から始まり関東大震災後の復興までを描くドラマだった。日本人のオリンピック初出場、そして学生や女子への体育振興といった、ぶっちゃけ一般の人々には分かりにくいテーマだったことは否定できない。が、第二部は太平洋戦争前後、そして東京五輪招致への努力と、まさに激動の昭和史が描かれる。そう、第一部に比べると、テーマが分かりやすくなるので、ドラマにとって追い風となるだろう。
これに加えて、第一部からのファンも楽しめる作りも残されている。嘉納治五郎ら第一部のキャストも登場するうえに、古今亭志ん生(ビートたけし/72)の語りも健在。昭和がドラマの舞台となることで、よりいきいきとしてくるだろう。
半年に渡って走り続けた金栗四三が、そのバトンを田畑政治に引き継ぎ、いよいよ『いだてん』の逆襲が始まる……と言うと大げさだろうか。視聴率の上昇も含め、今後の『いだてん』に期待したい。(ドラマライター・半澤則吉)