■注目すべきは瀬戸康史だけじゃない
深キョン以外のキャストにも注目だ。『ルパンの娘』で深キョンと恋に落ちる刑事役を演じるのは、瀬戸康史(31)。少女マンガ顔の瀬戸と深キョンの並びは、それだけで眼福である。そして脇を固めるのは、かなりデンジャラスな布陣で、栗原類(24)、麿赤児(76)、小沢真珠(42)、マルシア(50)、加藤諒(29)に藤岡弘、(73)!
さらに大ヒット映画『カメラを止めるな!』で存在感を示した、どんぐり(59)の珍演技も見逃せない。そしてシリアスドラマであろうがコメディーだろうが、狂気をハイテンションで演技にぶち込む渡部篤郎(51)。よくぞこれだけ集めたと思うほどの“怪優”ぞろいなのである。
そのままだと濃すぎて食傷気味になりそうなキャストだが、そこは座長に深キョンがいるから安心。すべてを聖母のごとく包み込み、まろやかさを出してくれるに違いない。しかも脚本が映画『翔んで埼玉』の徳永友一氏とくれば、これはもう単なるウケ狙いでは終わらないはずだ。『ルパンの娘』は個性派たちが全力で世界観を楽しむ、“神々の遊び”ドラマとなる予感がする!(田中稲)