星野源
星野源

 ネットリテラシーという言葉もだいぶ浸透してきたが、いまだにネットでの不適切な投稿は後を絶たない。俳優で歌手の星野源が、SNSアイコンに自身の顔を利用することに苦言を呈したことが話題になった。

 5月29日に放送されたラジオ『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、星野は番組の公式インスタグラムが始動したことを告知、その流れで公式ホームページのブログの内容を無断転載しているインスタグラムがあることについて言及した。星野は「単刀直入に言うと、消してください」と語り、ブログはスタッフなど多くの人が時間と労力をかけて作り上げた“作品”なので、それを転載することはやめてほしいと訴えた。この呼びかけの後、放送中にこのアカウントは削除され、星野は「本当にありがとう。それは本当に素晴らしいです。たぶん、すごい辛かったと思うの」「まっすぐ言ったら、それをまっすぐ受け止めてやってくれたんだから、それは本当にうれしいことです」とファンファーレのSEを流しながらコメントした。

 続けてリスナーから、星野の顔をSNSアイコンにすることについてどう思うかという質問を受けたると「僕の個人的な思いとしては嫌です。すみません」と明かし、続けて「みんなやってるから“ダメじゃない”みたいになってるけど、たとえばさ、テレビの画面を撮ってアイコンにしたりするって、本当はダメなことなんだよね。法律的にもさ」と指摘した。法律上の問題の他にも、公式アカウントと混同してしまうため、その人の人となりが見えないなど、SNSアイコンへの写真NGについての理由を挙げた。また、「このことに関して、僕ひと言も今まで言ってないから、今までやってる人たちは何も悪くありません」とリスナーをきちんとフォローした。

 星野の誠実な声かけが功を奏し、ツイッターなどで星野の写真を使用していたファンたちも次々とアイコンを変更するなど、反響は大きかった。実は他にも、直接呼びかけをしていた人がいる。

 6月4日、元でんぱ組.incの最上もががツイッターに「使っちゃだめかどうかの肖像権云々は一旦、ご自分で調べて頂いて…あくまでも、気持ちの部分だけ言いますと、正直、嫌です!」と、自身の顔写真使用についてきっぱりとNOを示した。

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