■松たか子との絡みがポイント

 しかし、この『ノーサイド・ゲーム』は、ホームドラマとしての見どころも多そうなのだ。大泉洋が演じる君嶋は会社ではやり手だが、家では妻の尻に敷かれるという設定だ。妻の真希を演じるのが松たか子(42)とこれまた大物なのだが、第1話では隼人をやりこめる真希の姿が印象的に描かれており、今後も隼人と真希のやりとりが面白くなりそうだ。

 そして夫婦だけでなく、隼人の子どもたちにも焦点が当たるはずだ。第1話では長男の博人(市川右近)がいじめられる場面が、描かれていた。過去の日曜劇場のヒット作はお仕事ドラマに徹し、子どもたちが細かく描写されることは少なかっただけに、この場面はなかなか衝撃的だった。子どもの登場が増えれば、これまでの日曜劇場とまた違った、深みのあるドラマになりそうだ。

 今回、大泉が演じる君嶋は上司に立ち向かうサラリーマン、ラグビーチーム再興に燃えるゼネラルマネージャー、さらに一見、頼りないけど優しく子どもたちに接する父親という3つの顔を持つことになる。家族ドラマとして視聴者を感動させられれば、日曜劇場のファン以外を取り込める可能性は高い。『半沢直樹』越えのヒットになるかどうかの鍵は、君嶋の家族が握っているのかもしれない。(半澤則吉)

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