参院選「地元パチンコホール」との意外な関係【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

 パチンコ業界には、「サミット自粛」という言葉があります。これは、先だって行われたG20大阪サミットのように、世界の主要各国から国家元首や大統領クラスが一挙に来日するイベント時には、警察が多数借り出されることから、同じ警察の管轄であるパチンコ業界は新台の検定申請を自粛することを表します。

 この先、9月20日から埼玉県で行われる『ラグビーW杯2019』と、2020年7月24日から行われる『東京オリンピック・パラリンピック』でも、同様の自粛が確定路線ですが、きょう日の新台はあまり話題性もない上に、中古台の呼び戻しで入れ替えは賄えるので、ほぼ影響なしと考えていいでしょう。

 ただ、東京五輪ではパチンコの『CR機』およびパチスロの『5号機』がのきなみ消えて、新台に注目が集まっているかも知れませんので、こちらについてはホールにも影響があるかもしれないですね。

 ところで、ちかぢか行われる参院選なんかも、警察が動員されますが、ホールへの影響はどうなのかというと、選挙の場合、新台に関しては自粛ナシです。

 しかし、今度は地元政治家とホールの間に影響が出てきます。というのも、地元有力議員が選挙で四苦八苦している際に、ホールが大々的にイベントしていると、候補が落選したときに、候補者及び講演会関係なんかから恨みを買う恐れがありますから、今度はメーカーではなくホールの方が自粛ムードとなるわけです。そこで気になるのは、自粛中のクギや設定が甘いか辛いかですよね。

 結論はというと、選挙期間中は、告知をほどほどに抑える分、内容重視か、中身もシブくするかは店のさじ加減。なので「極端に良い」か「極端に悪い」かの二極化すると思われます。

 私の予想だと、選挙直後は、選挙中に地味に営業しすぎた店が以降の集客を心配して、しばらく出しっぱなしにするんじゃないでしょうか。狙い目となるのは夏の風物詩である、パチンコは『海物語系』と『ホラー系』です。パチスロは海系のカウンターパートナーである『ジャグラー系』に注目。話題機種の『P牙狼』は、まあ台費用の回収が済まないうちは、アケは考えにくいので、様子見程度にチェック。

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