■広瀬すずとの甘いシーンは増えるか?

 しかし、あれから4年で中川は朝ドラで広瀬と恋に落ちるかも? という重要な役を演じるまでに急成長している。ここ1、2年のブレイクっぷりがハンパないのだ。昨年は大人気漫画が原作のドラマ『賭ケグルイ』(TBS系)シリーズで、イケメンながらダークなキャラの豆生田楓を見事に演じて話題に。さらに『虹色デイズ』、『覚悟はイイかそこの女子。』と人気少女漫画原作の青春映画に立て続けに主演し、若手イケメン俳優としての地位を確立してきた。

 このようにキラキラした青春映画で名を上げてきた中川だが、今回の『なつぞら』ではアニメへの思いは人一倍ながら、かなりの変人である坂場を見事に演じている。朝ドラの“ヒロインの相手役”は、15年上半期『まれ』の山崎賢人(24)や17年上半期『ひよっこ』の竹内涼真(26)に磯村勇斗(26)などを輩出してきた、人気俳優の登竜門といえる。中川がもう1ランク上の俳優にブレイクできるかどうかは、『なつぞら』の“いっきゅうさん”次第だろう。

 時折、なつに投げかける熱い眼差しに、クラッときている女性も多いハズだが、もっとそういう場面を増やすべきだ。今は生真面目な演出家だが、なつだけでなく、視聴者全員をキュンキュンさせる中川大志の演技に期待したい。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
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