■日本財団会長も『新しい地図』の地上波復帰を要請

 さらに『女性セブン』では、公取委が今回ジャニーズ事務所への調査や注意に踏み切った背景には、来年に迫った東京五輪でSMAPを再集結させたいという、日本財団の思惑も働いているのでは、とも報じている。

「日本財団は、今年2月に東京オリンピック・パラリンピック組織委と東京五輪における『オフィシャルコントリビューター』契約を締結しています。これは簡単に言うと、日本財団が東京五輪に協力するボランティアを統括・管理するということです。

 もともとSMAPは『パラリンピックサポートセンター』の公式応援サポーターに任命されていました。グループ解散後も『新しい地図』の3人はそのままサポーターを務めていますが、東京五輪を盛り上げたい日本財団としては、何としてもSMAPを使いたい、ということなのかもしれません

 日本財団は“政財界のフィクサー”としても知られた笹川良一氏が設立し、現在は良一氏の三男の笹川陽平氏が会長を務めています。陽平氏も政財界に顔の利く人物です。今回、内閣総理大臣所轄の行政機関である公取委が動いた背景には、もしかすると日本財団が動いた可能性も……。政財界のドンが睨みを利かせている可能性もありますから、ジャニーズ事務所やテレビ局も是正に乗り出さざるを得ないのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)

 公取委の調査を受けて、笹川陽平会長は7月23日にブログで「早急に(元SMAPの)3人のテレビ復帰を実現させてほしい」と要請している。

「さらに、陽平氏の息子は元フジテレビ社員で、『SMAP×SMAP』のプロデューサーを務めていた人物。思い入れの強いSMAPの復活は元プロデューサーにとっても悲願でしょうね」(前出のスポーツ紙記者)

 東京五輪は、7月9日に亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏が、夢の舞台として掲げていたイベントでもある。そんなジャニー氏の夢を背負っているのが、嵐の5人だろう。

 7月19日、嵐の5人は「NHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター」として東京五輪関連の番組『2020スタジアム』の会見に臨んだ。この日の会見で、二宮和也(36)は「ちゃんとジャニーさんの思い、考え方を引き継いでオリンピックに参加できたらいい」と、ジャニー氏への思いを語っている。

「今回、公取委の調査がジャニーズ事務所や各テレビ局に入り、ジャニーズ事務所に対しては『注意』があった。公取委はここで調査を終わらせる気はないといいます。だから、考えにくいですが、万が一ですが改善がみられない場合、『注意』の次の段階、『警告』が出ることになります。その先は『行政指導』です。もしそんなことになれば、ジャニーズタレントが東京五輪から“排除”されてしまう、なんていう事態も考えられます。ましてやテレビ局に圧力をかけていたのが、嵐の元チーフマネージャーだったということが『週刊文春』に報じられましたからね……。

 ジャニー氏の夢の舞台にジャニーズタレントが参加できない、なんてことはどうあっても避けなければならなりませんから、ジャニーズ事務所は『新しい地図』と共存していく動きをとっていくのではないでしょうか」(前同)

 もしかすると、「SMAPと嵐の共演」という実現不可能と思われた光景が、東京五輪で見られる!?

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