■タピオカみたいな虫が!「怪談和尚」三木大雲の“虫出し術”は!?
こういった霊獣や妖怪、あるいは魑魅魍魎の類いでいうと、こんな例もあります。
人とお話をしていますと、肩のあたりにシュシュッと虫みたいのが走るんですよ。で、だいたい肩のあたりに虫が走ると、もうその人は完全にイライラしてる人なんです。「あ、この人ちょっと怒ってるな」とかってなると、その虫が走ったり。あと、赤ちゃんとかはけっこう見ますね。口から虫が出てきたりします。
丸いね、タピオカみたいな虫なんですよ。実は人間、「虫唾が走る」っていうじゃないですか。あれ、そんなんですよね。「九虫」という虫がお経の中に出てきたりもするんですが、「虫の居所が悪い」ってなってくると、もうね、明らかに虫が走ってます。
この虫は体内にいて、イライラさせたり、悪さをするんです。追い払っても、また生まれるんで。でも、取りすぎると鬱みたいになっちゃうんですよ。
ウワァ~って、いっぱい出てくるときもありますね。これは、けっこう怖いです。しかし、虫が少ない人はあまり活動的じゃなかったりします。だから、むしろ虫をつけてあげたほうがいいくらい。ただ、これね、虫は取ることはできても、取った虫をつけても居着かないんですよね。
虫を払うには、これは私独自のやり方なんですが、手を見せていただいて、これでだいたい虫が走るコースが分かるんですよ。あとは、手の色とかで判断してその虫を追いやっていく。虫除けのお経を書いて虫出しをするんですね。
あと、虫といえば、こんなこともありました。私の叔母にあたるんですけど、私が見ると顔がねずみ色なんですよ。「なんでいつもねずみ色してるんやろ」と思って近くに行くと、小さな虫が顔を覆っていました。あれは、「気持ち悪っ!」って感じでしたね。
三木大雲(みきだいうん)日蓮宗光照山蓮久寺(京都)住職。1972年生まれ。京都市の寺院の次男として誕生。立正大学仏教学部卒業。『怪談グランプリ』(関西テレビ)優勝。『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ)『お坊さんバラエティぶっちゃけ寺!』(テレビ朝日)などに出演。老若男女を通じて三木住職の法話“怪談説法”が大人気。
●『怪談(ストーリー)テラーズ』#27・8/15(木)午後11:30~深夜0:00他。