■朝ドラの老人役は死ななくなる?

 この放送を見てあらためて2つのことを実感した。1つは『なつぞら』がこれまでの朝ドラの中でも、特に“感動”を狙った作品だということ。そして、次は泰樹を演じる草刈正雄の演技が感動を巻き起こし、ドラマの雰囲気を作っているということ。最近は草刈が登場しただけで、なんだか泣きそうになってしまう。ドラマ放送開始時も、その熱演が感動を呼ぶと話題になったが、ドラマ終盤こそ草刈正雄に登場してもらい、もっともっと感動させてほしい。

 思えば前作の朝ドラ、『まんぷく』でヒロイン福子(安藤サクラ/33)夫婦以上のインパクトを残した、母親のすず(松坂慶子/67)も最後の最後まで死ななかった。これまで朝ドラの老人役というと、途中で故人となって涙を誘うことも多かったが、ぜひ草刈が演じる泰樹もすずのように長生きしてほしい。

 朝ドラ第99、100作と注目度が高い作品で老人役が連続大当たりしたことで、今後、朝ドラではおじい、おばあ役のキャスティングが重要となるだろう。また、老人が長く活躍するという流れも定着するかもしれない。いずれにせよ、泰樹役、草刈正雄の感動演技から、最後まで目が離せない!(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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